図. S-like RNaseのアミノ酸配列
食虫植物のS-like RNaseは、食虫機構に利用されている点で食虫植物以外の植物のS-like RNaseと大きく異なる。前者は消化液中に存在するが、後者の場合、植物がリン酸飢餓状態になった時や傷害を受けた時などに発現する。
DM-I: Dionaea muscipula、AV-I: Aldrovanda vesiculosa、DA-I: Drosera adelae、NB-I: Nepenthes bicalcarata、
CF-I: Cephalotus follicularis、SL-I: Sarracenia leucophylla、ZRNaseIIとZRNaseI: Zinnia elegans、PD2とPD1: Prunus dulcis、
NE: Nicotiana alata、NWとNGR3: Nicotiana glutinosa、LEとLX: Lycopersicon esculentum、RNS1、RNS3およびRNS5: Arabidopsis thaliana、PtrRNS1: Populus trichocarpa。
マゼンダ：食虫植物のS-like RNaseに保存されているアミノ酸残基
ライトブルー：食虫植物以外の植物のS-like RNaseに保存されいているアミノ酸残基
C1〜C5：KaoとHuang（1994）が主張する保存領域
灰色：我々の研究により新規に発見された、全植物共通の保存領域
アスタリスク：ジスルフィド結合に関わると考えられるシステイン残基
Planta 240, 147-159 (2014)
